ブラックで名高い通信関連会社から安定した卸会社のルートセールスへ転職|「人が“飛ぶ”会社は長く続けられない」

はなと申します。年齢はアラフォーで、既婚です。

以前勤めていたのは、ブラック企業として名高いとある通信会社です。しかし、通信会社とは名ばかりで、実際には通信機器を売るだけの営業代理店でした。ノルマが厳しく、社風も独特なので、離職率はとても高かったです。若い人が多い職場で、毎日が体育祭のようなめちゃくちゃなノリでした。

上場しているため、コンプライアンスや労務管理を指摘されたこともありましたが、現実に守られている様子はありませんでした。サービス残業、休日出勤は当たり前で、朝早くから夜遅く、場合によっては日付が変わる頃まで社員が仕事をしているのが当たり前のようになっていました。

営業ブタ
うーん、教科書通りのブラック企業だな。
転職ウサギ
通信会社、営業代理店…このキーワードはやばいね(笑)

完全成果主義の営業会社でした

業務内容をもう少し詳しく話すと、携帯電話やパソコン、web関連のサービスを売る会社でした。通信関連企業といわれていますが、現実に行う業務は営業です。携帯電話のサービスは各キャリアが行いますし、サポートもそちらに一任します。アフターサービスなどの業務は、基本的にはありませんでした。

職種は営業です。もともと営業職が好きで、実力を試せるという話をきき、入社してしまいました。営業部は各5、6人の班に分かれており、リーダーが管理しています。

新しい会社で、実力主義ということで、年功序列の風潮は一切ありませんでした。班のリーダーはサブマネージャーと呼ばれていますが、入社数ヶ月でこの「サブマネ」になる人も珍しくはありません。良い成績をあげれば、すぐに昇進が可能でした。私も、入社して二ヶ月ほどでアポインター四人、営業二人から成る班のサブマネになったことがあります。しかし、その班に配属されたのは新人ばかりで、ろくに成績を上げることができず、三ヶ月ほどで降格になりました。サブマネになったところで、給料が大きく変わったという印象はありませんでした。年収でいえば、平社員の頃から平均して400万程度であったと思います。

 

アポ取りでは怒鳴られることもよくあり…

営業部の毎日は、電話でのアポイント取りから始まります。電話をかけて、アポイントを取り、営業に赴いて契約をいただきます。
最初にいた営業部では、アポインターと営業マンは別でしたが、次に移った部署では、営業マンが電話と訪問の双方をこなさなければいけませんでした。

私はこの会社をやめてから、半年ほどアルバイトで生計を立てていたことがあります。その際には経験を生かし、コールセンターなどで働いたのですが、システムがしっかりしていることに驚きました。一度電話をかけた相手をチェックし、全員が共有できるデータベースが構築されており、短時間に何度も電話がかかることがないよう工夫がされていました。

しかし、その通信会社ではそのようなシステムはまだ作られておらず、さっき電話をかけたばかりの相手に、すぐにまた別の人間が電話してしまうという問題がありました。電話口で怒鳴られることもよくあり、精神的にかなりつらい職場でした。

営業ブタ
断ったのにその会社から営業電話がすぐにかかってきたら、そりゃ怒鳴るよな…

 

人が「飛ぶ」会社、将来を考えると続けられるわけもなく…

長く続けられないことは明白でした。ノルマはきつく、労働時間も長いのです。当時、職場では、急に仕事に来なくなることを「飛ぶ」という言葉で表現していました。今日はあの人が「飛んだ」、自分ももうすぐ「飛びそうだ」。そんな会話が日常的に交わされる職場に、未来はありません。

私はできれば、結婚後も仕事を続けたいと考えていました。転職を考えるのはとても自然なことでした。

その会社で生き残ることができる人がいるのは事実でした。そうした業界に合う人間は、確かにいるのです。しかし私はそうではなかった。そのことがわかったので、転職することにしました。

営業ブタ
人が飛んだらまた補充するんだろうね
転職ウサギ
いわゆる「使い捨て」ってやつだな…怖い怖い

 

「ブラック企業出身」の共通点で親身になってくれたスタッフサービス

仕事を辞めてから、アルバイトと平行して派遣社員の仕事も始めました。その際に数社登録し、そのまま正社員の斡旋もしていただくことになりました。

インテリジェンスとスタッフサービスに登録しましたが、最終的に正社員の職を紹介してくれたのはスタッフサービスです。スタッフサービスの営業さんは、私と同じブラック企業の出身で、転職理由をよく理解してくださり、親身になって相談にのってくれました。

転職を希望する方には、エージェントを利用することをおすすめします。自分の転職市場における価値や、アピールポイントなど、客観的な視点で分析してくれるからです。また、エージェントが間に入ることで、面接では聞きにくい年収のことや、契約条件の細かいところなど、前もって知ることができます。今後どのように働きたいか、きちんと伝えておくことで、その条件に合った会社を探してくれもします。転職で失敗しないためにも、エージェントを利用することには大変メリットがあります。

営業ブタ
年収とか契約条件について交渉してくれるのはエージェントの大きな強みだよね
転職ウサギ
俺はいざ雇用契約ってなったときに、契約書に「みなし残業84時間含む」って書いてあって息が止まりそうになったよ。転職エージェントは大切。

小さいけれど、安定していて居心地が良い転職先

スタッフサービスに紹介してもらって私が就職したのは、非上場の中小企業です。オフィス用品の卸会社で、固定の取引先があるので、業績は安定しているようです。

営業職で採用していただき、出産するまでその職で働いていました。以前は新規開拓ばかりでしたが、その会社ではルートセールスなので、本当に気持ちが楽でした。新規開拓をしていて気が重いのは、契約をしてくださったお客様に、アフターサービスをできないことです。

営業は、人間関係を結ぶことが仕事だと私は考えています。その人間関係ができたお客様に、満足していただけているのかどうか、本当に不安でした。中には、また必ず来て、とおっしゃってくださる方も大勢いました。そんな方に、売りっぱなしでフォローができないのは心苦しいばかりでした。ルートセールスではそのようなことはありません。しっかりと話をきき、好調のときも不調のときも、先方のためになる提案ができるのは、営業の醍醐味だと思います。

安定した会社なので、人間関係も良好でした。もちろん、誰かが「飛ぶ」なんてことはありません。小さい会社なので融通が利き、今は職場を離れていますが、復帰も可能である様子です。出産の予定のある女性営業マンの方には、福利厚生がしっかりした大きな会社もよいのでしょうが、トップと直接話ができる小さい居心地がよい会社も、向いているように感じられます。

年収はやや下がりました。薄給ですが、長期的に働けるので、トータルで見れば損ではないでしょう。残業は少しあります。特に、会議が17時以降から始まることがあるので、この点は将来的に改善してもらえれば、と考えることがあります。

 

転職することで「人間らしい」生活ができるようになった

転職して後悔はありません。というよりも、そうせざるを得なかった、という感じです。転職後に結婚できたということは、それだけ人間らしい暮らしができるようになったということです。仕事は楽しいし、人生に必要なものであると感じますが、それだけではない人生があることがわかりました。

よく、辞めたいという人間に、「どこの会社でも同じ」というようなことを言う人がいますが、そんなことはぜんぜんありません。社風も、業務内容も、全く違う会社はたくさんあります。

どうしてもだめだと思ったとき、自分を追い詰める前に、外の世界に目を向けてみてください。幸運をお祈りしております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です