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営業からSaaS・IT営業に転職する方法|未経験でも行けるのか正直に答える
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営業からSaaS・IT営業に転職する方法|未経験でも行けるのか正直に答える

2026-05-19 公開

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この記事を書いた人

4回転職した元営業マン。専門商社・電機メーカー・営業代行・塾・イベント会社で営業を経験。 失敗と成功を繰り返しながら気づいたことを包み隠さず書いています。

営業からSaaS・IT営業に転職する方法|未経験でも行けるのか正直に答える

「SaaS営業に転職したい」という相談を、最近よく受けるようになった。

私自身は木材商社・電機メーカー・営業代行・教育業界という転職歴で、SaaS企業に勤めたことはない。ただ、転職エージェントや同業の転職経験者から情報を集め続けてきたし、営業代行の時代にSaaS系クライアントの営業支援をした経験もある。

「未経験でも入れるのか」という問いに、正直に答えたいと思う。


なぜ今、SaaS営業が注目されているのか

理由はシンプルだ。給料が上がりやすく、キャリアが積みやすい。

SaaSとはクラウド型のソフトウェアサービスのことで、会計・人事・営業管理・採用など、あらゆる業務領域でSaaSツールが普及している。市場は右肩上がりで成長しており、プレイヤーが足りていない。だから人材が欲しい。

年収の水準も高い。一般的な事業会社の営業と比べると、インセンティブ込みで100〜200万円ほど上がるケースも珍しくない。さらに「IS(インサイドセールス)→FS(フィールドセールス)→CS(カスタマーサクセス)→マネージャー」というキャリアパスが整備されていて、成果を出せば比較的早く昇格できる環境が多い。


営業経験者がSaaS営業に転職しやすい理由

SaaS企業が欲しいのは「売れる人間」だ。技術知識よりも、ヒアリング力・提案力・クロージング力が優先される。

私が営業代行で仕事をしていたとき、IT系スタートアップのクライアントから「うちに来ないか」と声をかけられたことがある。そのとき言われたのが「製品の説明は後から覚えられる。でも営業のメンタルと行動量は変えられない」という言葉だった。

SaaS企業の多くは、業界未経験でも「営業の動き方がわかっている人」を歓迎する。特に以下の経験は高く評価される。

  • 新規開拓の経験(テレアポ・飛び込みでも可)
  • 法人に対する提案営業の経験
  • 数字管理・目標達成の実績
  • 商談から契約まで一貫して関わった経験

逆に言えば、営業経験ゼロの人間よりも、「ルート営業しかやってこなかった」人間の方が難しかったりする。新規開拓の経験がないと、インサイドセールスでの採用でも苦戦する場合がある。


未経験から入る場合に必要なこと

SaaS業界の営業職は、大きく3つのポジションに分かれている。

  1. インサイドセールス(IS):電話・メール・オンラインでリードをアプローチし、商談を設定する役割
  2. フィールドセールス(FS):実際に商談を担当し、契約を取る役割
  3. カスタマーサクセス(CS):契約後の顧客をサポートし、継続・拡大を促す役割

未経験でSaaS業界に入るなら、ISからスタートするのが現実的なルートだ。ISは比較的間口が広く、営業経験があれば異業種からでも採用されやすい。

ただし、IS職でも「SaaSへの理解」は必要だ。面接では「なぜSaaS業界を選ぶのか」「具体的にどんなプロダクトに興味があるか」を必ず聞かれる。「給料が上がりそうだから」では通らない。自分が興味を持てる領域(HR・マーケティング・会計など)のSaaSツールをいくつか使ってみて、「このツールの営業をやりたい」という具体性を持つことが重要だ。


SaaS・IT企業が営業職に求めるスキル

採用担当者が見ているのは、以下の4点だ。

① 課題発見力 SaaSの提案は「あなたの会社にはこんな課題がありますよね」というところから始まる。表面的なニーズではなく、顧客自身が気づいていない課題を引き出す力が求められる。

② データで話す習慣 「頑張った」ではなく「月次で架電200件・商談化率15%・受注率30%」のように、数字で語れることが前提になる。職務経歴書の段階からこの習慣がないと、書類で落とされる。

③ 学習の速さ プロダクトは継続的にアップデートされる。新機能・新プランへのキャッチアップが欠かせない。「覚えるのが得意」「勉強が苦にならない」という人は評価されやすい。

④ 自己管理能力 リモートワーク・フレックス制度の企業が多いSaaS業界では、誰かに管理されなくても動ける人間が重宝される。


向いている人・向いていない人

向いている人

  • 数字で自分の成果を語れる人
  • プロダクトに興味を持てる人(道具を売ることが好きな人)
  • 変化の多い環境が苦にならない人
  • コミュニケーションが文字(チャット・メール)でも苦にならない人

向いていない人

  • 「とにかく外回りが好き」で、デスクワークが苦手な人
  • 人間関係で売ることに慣れすぎている人(義理・人情で受注してきた人)
  • 数字管理が苦手で、行き当たりばったりで動く人

転職エージェントの選び方(IT特化 vs 総合)

SaaS・IT営業への転職では、エージェント選びが特に重要だ。

IT特化エージェントは求人の質が高い。担当者もSaaS業界に詳しいので、「このポジションは実際どうか」という内情を教えてもらいやすい。ただし、求人数は総合エージェントに比べると少ない。

総合エージェントは求人数が多く、大手SaaS企業の案件も保有している。ただし担当者のIT知識に差がある。良い担当者に当たれば手厚いサポートが受けられるが、そうでないと的外れなアドバイスをされることもある。

私のおすすめは「総合エージェント1社+IT特化エージェント1社」の組み合わせだ。総合エージェントで求人の幅を確保しつつ、IT特化エージェントで業界のリアルな情報を仕入れる使い方が効率的だ。


まとめ

営業からSaaS・IT営業への転職は、決してハードルが高くない。むしろ営業経験者は歓迎される側だ。

ポイントをまとめると以下の通りだ。

  • 未経験ならインサイドセールスから入るルートが現実的
  • 「なぜSaaS業界か」の具体的な答えを持っておく
  • 数字で成果を語れる職務経歴書を用意する
  • IT特化エージェントと総合エージェントを組み合わせて使う

転職活動を始める前に、まずエージェントに相談して「今の自分の市場価値がどのくらいか」を確認することをおすすめする。無料で使えるので、情報収集だけでも十分に価値がある。

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